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シラーを味わう

 

みなさん、こんにちは。
大変ご無沙汰してしまいました・・・。

今日は、最近友人のソムリエ宅で行われたシラーの試飲会についてご報告しましょう。

シラーといえば、フランスのローヌ川流域、オーストラリアが有名ですね。
イタリア国内はというと、トスカーナやシチリアでよく造られています。

そこで、今回は「シラー対決:イタリア vs フランス vs オーストラリア」ということで、各人が「これぞ!」と思う一本をアルミホイルに来るんで持参し、目隠しで試飲しました。 つまり、ブラインド・テースティング(=Blind tasting)です。

何の情報もなく試飲するので先入観がない分、いろいろと想像が膨らみます。
色合い、香り、味わいだけに頼りながら 「どこの国のワインだろう?」とみんなで頭をひねるのもなかなか楽しいものです、これが・・・!

この日試飲したワインは次の通りです。

1)  Languedoc (Vin de pays doc), Rose' de Syrah 2008, Beauvignac, Les Costieres de Pomerols, 12,5%, 5euro

フランス、ラングドック地方のロゼ。輝くような美し色で味わいもかなりしっかりしていて、5ユーロとは思えない優れものでした。このワインは日本にも入っているそうなので、ご興味のある方はぜひ試してみてください。お得な一本です!

2)  Colli di Toscana Centrale IGT, Syrah 2006 "Case Via", Fontodi, 14,5%, 34euro 

全体的に力強さに欠けていて、残念ながら地味な印象の一本でした。
 
3)  Sicilia IGT, Syrah 2002 Kaid, Alessandro di Camporeale, 14%, 15euro

芳醇な香りに口当たりもスムーズで、調和のとれたエレガントなワインでした。
 
4)  Rosso di Sicilia IGT, Syrah 2006, Planeta, 14,5%, 22euro

美しいルビー色と花や果実香が豊かなのに比べ、味わいが今一歩それについていっていないという感じでした。

5)  IGT Provincia di Piacenza, Syrah 2003, Filagnonni, Casina Colombarola,    12,8%, 25euro

私が持参したワイン。このワイナリーは「バイオダイナミック」農法(「究極の有機栽培」とでもいえるでしょうか?)でワイン造りをしているのですが、この一本は残念ながらコルク臭にやられていました。

6)  Torbreck Barossa Valley 2005 The struie, 14%, 35euro

オーストラリアらしくとても力強く、打ち上げ花火のような豪快なワインでした。
 
7) Cape Mentelle Shiraz 2005 Margret River, 15%, 22euro

これもオーストラリアですが、大陸の西側になります。 フルボディでありながらしなやかでバランスのとれたワインでした。
 
8) Fox Gordon Shiraz 2005 Barossa Valley Eight Uncles, 14,5%, 30euro

これもオーストラリア産です。 スクリューキャップのワインでしたが、シラーらしくスパイス香やカカオ、コーヒー、ユーカリなどのブーケが豊かでしかも優雅な味わいを持っていました。
 
9) Appellation Crozes Hermitage Controlee 2005, Crozes Hermitage, Paul Jaboulet Aine, Syrah domaine de Thalabert, 13,5%, 30 euro

シラーの本拠地、ローヌ川北部のエミルタージュなのでそれなりの風格を持つ一本でしたが、味の持続性がやや短いような気がしました。
 
10) Appellation Cornas Controlee 1999, Cornas, J. VIdal Fleury, 13%, 32euro
 
残念ながら、ワインはもう飲み頃を過ぎて死んでいました・・・!もったいない・・・!

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アスティの秋 Douja d'Or
 

アスティというのはピエモンテ州モンフェラート地方にある小さな街です。
こじんまりとしている分時間の流れもゆったりとしていて、美しい中世の佇まいとともに都会にはないしっとりとした落ち着きを感じさせてくれます。
ワイン的には、デザートに合わせる甘口のスプマンテ「Asti Spumante」、または甘口白ワインの「Moscato d'Asti」で有名ですね。 
あのGanciaのワイナリーもアスティの近くにあります。

9月のアスティはとても活気があります。
というのも、第3週の日曜日には街の中心広場でパリオ(馬のレース)が開催されるからです。
パリオといえば、シエナのものがよく知られていますが、このアスティでもあの中世からの伝統行事は脈々と息づいているのです。
街の通りには地域ごとに違う色とりどりの旗が掲げられ、当日レースの前にはそれぞれのチームが中世の衣装をまとって太鼓の音に合わせ旗を振りながら行進します。

当然、この一大祭典に前後して様々な催しが開かれます。しかも、この時期はもうブドウの収穫が始まっているころなので、一年の苦労が実を結ぶという意味でも街にはお祭りムードが高まるばかり。

Douja d'Or(ドゥーヤ・ドール)もそのような催しのひとつです。
今年43回目を迎えるこのワインの祭典では、毎年全国から集まるワインの品評会が行われ、優秀なワインに「ドゥーヤ・ドール」賞が与えられます。

会場には、一杯ごとに料金を払って試飲するスタンドと期間中特設されたレストランがありました。
昼間の仕事を終え、夜ひとりで会場に立ち寄った私としては、話し相手もなくあれこれ長々と試飲する気にもならなかったので、このレストランのお得なサービスメニュー、ワイン4種類の試飲と名物料理一品で8ユーロというのに挑戦することにしました。

料理は、ピエモンテ地方の名物「カルネ・クルーダ」(生の牛肉のたたき)を注文しました。
そして、モンフェラート地方は赤ワインではバルベーラ種が盛んなところなので、ワイン3杯はバルベーラを飲み比べてみることにしました。 そして、最初の一杯はランゲ地方のスプマンテ(瓶内2次発酵のもの)をいただくことにしました。



ご覧の通り、ワインは左から次のようになります。

1)Alta Langa DOC 2008, Cuve'e Aurora Rose', VIgne Regali
   
2)Barbera d'Asti DOCG 2008 Soliter, Pescaja di Guido Giuseppe

3)Barbera d'Asti Superiore 2006, Costa Olmo

4)Barbera d'Asti 2003 Vigna di Noce, Trinchero Antica

最初のスプマンテはロゼでブドウの種類はピノ・ネーロ(ピノ・ノワール)。 グラスの中の泡は細かく、香りは赤い果実(スグリやラズベリー、さくらんぼ)や花の香りとともにドライフルーツ香など奥深く、口に含むと発泡酒の心地よい酸味とともにしっかりとした味わいが広がります。

2番目のバルベーラは2008年ものなので若く華やかでフレッシュ感に溢れていました。3番目と4番目のものは熟成期間が経過している分、複雑な香りを楽しませてくれるとともに、口当たりもまろやかながらバルベーラ特有の酸味は凛としていて、さらなる熟成にも十分耐えられる期待感を感じさせてくれます。


・・・と、レストランのテーブルをあちこち回りながらお客さんたちと談笑している一人の紳士が目に留まりました。 お客さんたちと知り合いなのか、それとも主催者側の誰かなのでしょうか?
その人はやがて私のテーブルにもやってきました・・・!多分、日本人の女性が連れもなくひとりで試飲&飲食しているのが珍しく見えたのでしょう。

話を聞いてみると、なんとこの人はイタリアソムリエ協会アスティ支部の代表だったのです。
名前もまた半端ではありません。
Nebiolo Aisasti (ネビオーロ・アイサスティ)。
ネビオーロとは、ピエモンテの赤ワインの代表的なブドウ種(Nebbiolo)のこと。こちらの場合はつづりでBが2つですが、彼の両親がこの高貴なブドウ種のことを思って名づけたのは明らか・・・!

「私もイタリアソムリエ協会のソムリエなんです。ミラノだけど。」というと、すっかり気心が知れて、さっそくワインの話に花が咲きました。
例えば、私が試飲したワインについて追加情報をくれたり。1番目のスプマンテは年間15000本生産していて瓶内2次発酵は24ヶ月だとか、4番目のバルベーラは有機栽培だとか・・・。
そして、「超おいしいバルベーラを2つ試飲させてあげよう」といって、一瞬レストランの奥に消え、グラスを2つ抱えて戻ってきました。
中身が何なのかはまだ教えてくれません。 
試飲してみると・・・。
なるほど、さすが両ワインとも深みが違う!という感じです。しかも、コクがあるのにしつこくなくエレガントで洗練された後口・・・。

それもそのはず、その正体を聞いて納得です。

1)Barbera d'Asti Superiore 2006 Alfiera, Marchesi Alfieri
 
2)Barbera d'Asti 2006、Ai Suma, Giacomo Bologna

Giacomo Bolognaといえば、ピエモンテワインの「黒澤明」のようなもの・・・。


ネビオーロさんのおかげで、ひとりぼっちの寂しい試飲が豊かな楽しい夕べになりました。
グラッツェ!



| - | 18:13 | - | trackbacks(0) | pookmark |
イタリアの松茸(!) ポルチーニ 

みなさん、楽しい夏休みを過ごされましたか?

イタリアではまだまだバカンスが進行中・・・。
海に、山に、みんな休暇に出かけたっきり、ミラノの街はまだがら〜んとしています。

そんなわけで、私もミラノから近場の山で一週間ほど涼んできました。
「ヴァルサッシナ」(Valsassina, サッシナ渓谷)は、ミラノから北へ車で約一時間くらい、レッコ湖の向こうにあるのですが、もうアルプスの麓なので、とても涼しく気持ちよいのです。
トンネルをいくつもくぐりながら行くのですが、最後のトンネルを抜けると気温もスッと下がって、さっそく車の窓全開で自然の心地良い風を楽しむのでした。この瞬間がたまりません!

山で何がいいって、・・・蚊がいないことです。
ミラノは蚊の宝庫、しかも網戸もそこまで普及していないので、普段はベープで身を守るしかないのですが、焚いても焚いても、やっぱり刺されるのです、これが。
その点、山では窓全開にしていても、刺される心配がなく、心置きなくリラックスできるというものです・・・。

さて、先週の日曜日、そのヴァルサッシナからさらに車で1時間くらい走ったところにある「ヴァル・ディ・メッロ」(Val di Mello, メッロ渓谷)にピクニックに行ってきました。

Val di Mello

メッロ渓谷は、欧州でも有名なロッククライミングのメッカで、見上げるような岩壁がいくつも並んでいて、それぞれの壁が「神々の棲み処」、「妖精の手」 「新月」などの愛称でロッククライマーたちに親しまれています。

「神々の棲み処」

渓谷の真ん中をうっとりするほど澄んだ冷たいアルプスの雪解け水を運ぶ川が勢い良く流れています。水着も一応持っていったのですが、ひざ上まで水に浸かるのが精一杯で、ジャポンと飛び込むには至りませんでした。 でも本当に気持ちよかった!



山道を歩いていると、かごに一杯のポルチーニを抱えて奥から戻ってくる山男のおじさんたちに何人か出会いました。
ポルチーニは、日本の松茸のようなもので、イタリアの高級キノコです。

「えっ、もうポルチーニの季節なんだ?」

地元ではこんなに早くから収穫されているんだということに驚きながら、すれ違いざまにかごの中身をしっかり観察すると、大きくて立派なポルチーニがごろごろしているではありませんか!

「あぁ、私たちもキノコの採り方を知っていたら・・・」 (=おいしいポルチーニのパスタが食べられるのに・・・) 

でも知らないので仕方ないですよね。 まあ、季節になって市場に並ぶのを待つしかないか、とあきらめながら、ピクニックを続けました。

夕方、ヴァル・ディ・メッロからの帰り道。車を走らせていると、路肩に止まった一台の古いFiat「パンダ」のバックウィンドーに一箱のポルチーニが通りがかりのドライバーによく見えるように立てかけられているではありませんか!

「ポルチーニがあった!!! ポルチーニを売ってる!!!」

通り過ぎた後、運転していた連れがそう叫ぶので、急いで引き返しパンダまで戻ってみると、その先の低い塀に白髪の品のいいおじさんが腰掛けていました。

「あのポルチーニを売ってるんですよね?」

おじさんは微笑みながらうなずき、全部で30ユーロだといいました。 箱ごと買うにはちょっと多すぎる気もしましたが、バラでは売ってくれないし、触ってみると硬く新鮮であることがよくわかり、冷凍保存もできるよとおじさんが教えてくれたので、思い切って奮発しました。
去年の秋、ミラノの朝市でポルチーニは中くらいのキノコふたつでも15-18ユーロはしていたと記憶しています。箱の中には大きなキノコが7−8こ、中小のキノコが15こくらい入っていたので、30ユーロはどちらにしても超お買い得価格、やったね! 

おじさんから買ったポルチーニの一部

そして、地元の名物には地元の特産ワインですよね。
ヴァル・ディ・メッロは「ヴァルテリーナ」(Valtellina)という地域にあり、ヴァルテリーナはロンバルディア州でも有名な赤ワインの生産地です。
ネビオーロ種から造られるこのワインは、酸味とタンニンのしっかりした、熟成にも向いた本格的なものです。 
地元のスーパーでも、ワインコーナーではこの「ヴァルテリーナ」が幅を利かせていて、私たちも3本購入しました。

「パルパデッラ」という幅の広い卵のパスタでポルチーニを料理し、ヴァルテリーナのおいしい赤ワインとともにいただく。
Fiatパンダのおじさんのおかげで、私たちは思いがけなく、一足早い秋の美味に舌鼓を打ったのでした。



| - | 23:54 | - | trackbacks(0) | pookmark |
Nobili Aromi - 高貴なアロマ -

みなさん、こんにちは。
お久しぶりです・・・。
2ヶ月ぶりでやっと戻ってきました。

今日は、少し前に「ピアチェンツァ」という、ミラノから車で一時間くらい南東に走ったところにあるワイン生産地で開催されたアロマティック・ワインのフェスティバル「Nobili Aromi」についてご報告しましょう。

アロマティック・ワインとはどういうワインをいうのでしょうか?

ブドウは、アロマティック、セミ・アロマティック、ノン・アロマティックと3種類に分けられます。
アロマティックなブドウは4種類で、モスカート、ゲビュルツトラミネール、ブラケット、マルヴァジア。
セミ・アロマティックなブドウは、ミューラー・トゥルガウ、ソビニョンブラン、プロセッコ、リースリングなどいろいろあります。
ノン・アロマティックなブドウは、シャルドネ、カベルネ、ネビオーロ、ピノ・ネーロなど、こちらもたくさんあります。

アロマティック・ワインとは、アロマティックなブドウやセミ・アロマティックなブドウからできたワインのことですね。

ピアチェンツァという場所は、アロマティック・ワインではマルヴァジアやモスカートが盛んに造られている地域で、特にマルヴァジア・ディ・カンディア・アロマティカが有名です。緩やかな丘陵地帯で古城が点在し、フランスのロワール地方を小規模にした感じ・・・といわれることもあります。

今回の「Nobili Aromi」という催しも、こじんまりとした美しいお城のひとつCastello di Corticelli(コルティチェッリ城)で開かれました。国内初のアロマティック・ワイン限定のフェスティバルでということで、全国から110以上のワイナリーが参加し、様々なアロマティック・ワインがずらりと並ぶ姿はやはり壮観でした。

この日は、イタリアにおけるワイン&醸造学の大御所、マリオ・フレゴーニ教授による「マルヴァジア」種についてのプレゼンテーションもありました。

それによると、マルヴァジアやモスカートはもともとギリシャから入ってきた品種で、マルヴァジアは現在イタリア国内で16種類あるそうです。 白が9種類、赤(黒ブドウ)が6種類、ピンク(赤紫)が1種類。
マルヴァジア・ディ・カンディア・アロマティカは白ブドウで、マルヴァジア種の中でも特に香りが高く、イタリア全土で1700ヘクタール栽培されているそうです。そして、そのうち約1000ヘクタールがピアチェンツァの「ヴァルティドーネ」という地域に集中しているというのですから、このブドウがいかにこの地に根付いているからわかります。

ピアチェンツァでは、マルヴァジアは伝統的にドライワインとしては微発泡性であるのが一般的です。それは地元の料理がサラミやプロシュートなど脂肪分の多い食物であることから、すっきりと酸味が利き、デリケートな炭酸が口の中の脂肪分をきれいに洗ってくれるようなワインが、食べ合わせのときもってこいだからです。 

しかし、ワイナリーの中には「La Tosa」のように微発泡性でないマルヴァジアの白ワイン造りを追求しているところもあります。La Tosaの挑戦は1990年以来続いており、彼らご自慢の「Sorriso di Cielo 2007」は、柑橘系からトロピカルまでフルーツ香が豊かな上、落ち着いた深みのある味わいでキレもしっかりしている素晴らしい出来のワインでした。

マルヴァジアはまたデザートワインとしてもよく醸造されます。
La Stoppaの「Vigna del Volta 2007」は、95%マルヴァジア・ディ・カンディア・アロマティカ、5%モスカートで、この日試飲したデザートワインの中でも、しっかりとしたボディとバランス、持続性という点で、ひと際光っていました。

そのほかに印象に残ったワインは、イタリア北部オーストリアと国境を接するアルト・アディジェ州で造られているケルナーです。 ケルナーというブドウの品種が、リースリングとスキアバの掛け合わせだとは知りませんでした。 リースリングはドイツの高貴な白ワイン品種ですね。スキアバというのはアルト・アディジェ地方の土着黒ブドウ品種で、寒さにとても強いのだそうです。 ケルナーは1923年にドイツで誕生しました。 熟成させるとリースリングの特色が出てくるのだそうです。 1981年にアルト・アディジェを大寒波が襲ったとき、唯一生き残ったブドウ品種がケルナーだったのだそうです。 なるほど、北海道でもケルナーが栽培されているのはこういうわけだったんですね・・・。
 

| - | 18:39 | - | trackbacks(0) | pookmark |
ボルドーへ その3 - コニャック

ボルドーへの旅はその後もサンテミリオン、ソーテルヌと中味濃く続きました。
いろいろとお話したいことはあるのですが、それでなくてもたまにしかブログの更新ができない私に加え、フランスワインの話ばかりになってしまいますので、今日は最終回として、旅の終盤に訪ねたコニャック地方のことをご紹介したいと思います。

コニャックはボルドーから北へ約120kmのところに位置する落ち着いた感じの小さな街です。
街の中にはシャランテ川が流れていて、その川沿いに有名なコニャックの蔵元が並んでいます。

「コニャック」は、コニャック地方で作られるブランデーの名称で、白ワインの蒸留酒ですね。
ブドウは主にウニ・ブラン(とは、イタリアのトレビアーノ種のこと)が使われています。
栽培地域には6つのサブ・ゾーンがあり、

1. グラン・シャンパーニュ
2. プティ・シャンパーニュ
3. ボードリー
4. フィン・ボワ
5. ボン・ボワ
6. ボワ・オルディネ

グラン・シャンパーニュのテロワールが極上、そしてプティ・シャンパーニュ、ボードリー、etc.・・・と続きます。高品質のコニャックを生産している蔵元では、だいたいグラン・シャンパーニュ、プティ・シャンパーニュ、ボードリーで獲れたブトウを使っています。
コニャックは、ベースとなる白ワイン(栽培地域別)を「シャランテ式」蒸留器で2度蒸留させて、まずアクアビットを造り、それを樽熟成させ、たくさんの古酒と新酒を調合のマエストロが巧みにブレンドして出来上がります。



私たちは3つの蔵元を訪ねました。

まず最初は、Remy Martin。
この蔵は街中ではなくちょっと郊外でした。



広い敷地に大きなウェアハウスがいくつも並んでいます。全部で27棟あるそうです。
建物が黒っぽいのですが、なぜだかご存知ですか?

それは、コニャックが樽熟成している間アルコールが蒸発しますが、それを食べて成長する黒カビがいるのです。このカビのせいで、貯蔵庫内の壁面や天井、外壁、また近くに生えている木の幹まで(!)何でも真っ黒けになってしまうのだそうです。

この黒カビが食べてしまう「アルコール分」は、愛情を込めて「天使の取り分」と呼ばれています。
Remy Martinでは、年間で6000樽分(1樽は350ℓ) が蒸発するので = 210万ℓ というのですから、天使も相当な「飲んべえ」ですよね・・・!

ここでは試飲で、ギンギンに冷えたV.S.O.P(一番若い酒が最低4年の樽熟成を経ている)をアペリティフとして、ぺペロンチーノが上にちょっと散らしてある白いクリームチーズと一緒にいただく、という粋な計らいを受けました。このちょっと変わったマリアージュがなんとも魅力的でおいしく、これはぜひホーム・パーティでもやってみたいなと思いました。

2軒目はHennessy。
この蔵元は、訪問客を出迎えたり試飲をするためのビルがシャランテ川のこちら側に、ウェアハウスが向こう側にというロケーションになっていて、わざわざ遊覧船で渡しをするという演出になっています。



この蔵元のすごいところは、なんと樽製造用に自分たちの森(!)を持っているということです。
コニャックの蔵元でも唯一です。
樽用のオークは通常樹齢100年以上だそうです・・・!

3番目に訪問したCamusは、先ほどのサブゾーンのひとつボードリーを自分たちのアイデンティティとしている蔵元です。また、コニャック5大蔵元の中で唯一の独立系企業でもあります。

この蔵元で、私たちはおもしろい体験をしました。
4つの異なるサブ・ゾーンからできたベースのコニャックをそれぞれ試飲し、ひとりひとりが自分の好きな調合の%を決め、なんと、自分たちのパーソナライズされた「コニャック」を造ったのです!



しかも、X.O.(エキストラ・オールド:一番若い酒が最低6年の樽熟成を経ている)!
ブレンドの割合はCamusの台帳に記録され、私たちはそれぞれ自分の登録番号をもらい、将来再び自分の調合したコニャックが欲しいと思えばまた注文できるんですって。キャーって感じですよね。



これは本当にとてもいい思い出になりました。
ミラノの自宅に持ち帰ったボトルは今、棚の上で静かに時が経つのを待っています。
私は自分が還暦を迎えたときにこれを開けようかな?と、密かに思っているのです・・・。



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