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アスティの秋 Douja d'Or
 

アスティというのはピエモンテ州モンフェラート地方にある小さな街です。
こじんまりとしている分時間の流れもゆったりとしていて、美しい中世の佇まいとともに都会にはないしっとりとした落ち着きを感じさせてくれます。
ワイン的には、デザートに合わせる甘口のスプマンテ「Asti Spumante」、または甘口白ワインの「Moscato d'Asti」で有名ですね。 
あのGanciaのワイナリーもアスティの近くにあります。

9月のアスティはとても活気があります。
というのも、第3週の日曜日には街の中心広場でパリオ(馬のレース)が開催されるからです。
パリオといえば、シエナのものがよく知られていますが、このアスティでもあの中世からの伝統行事は脈々と息づいているのです。
街の通りには地域ごとに違う色とりどりの旗が掲げられ、当日レースの前にはそれぞれのチームが中世の衣装をまとって太鼓の音に合わせ旗を振りながら行進します。

当然、この一大祭典に前後して様々な催しが開かれます。しかも、この時期はもうブドウの収穫が始まっているころなので、一年の苦労が実を結ぶという意味でも街にはお祭りムードが高まるばかり。

Douja d'Or(ドゥーヤ・ドール)もそのような催しのひとつです。
今年43回目を迎えるこのワインの祭典では、毎年全国から集まるワインの品評会が行われ、優秀なワインに「ドゥーヤ・ドール」賞が与えられます。

会場には、一杯ごとに料金を払って試飲するスタンドと期間中特設されたレストランがありました。
昼間の仕事を終え、夜ひとりで会場に立ち寄った私としては、話し相手もなくあれこれ長々と試飲する気にもならなかったので、このレストランのお得なサービスメニュー、ワイン4種類の試飲と名物料理一品で8ユーロというのに挑戦することにしました。

料理は、ピエモンテ地方の名物「カルネ・クルーダ」(生の牛肉のたたき)を注文しました。
そして、モンフェラート地方は赤ワインではバルベーラ種が盛んなところなので、ワイン3杯はバルベーラを飲み比べてみることにしました。 そして、最初の一杯はランゲ地方のスプマンテ(瓶内2次発酵のもの)をいただくことにしました。



ご覧の通り、ワインは左から次のようになります。

1)Alta Langa DOC 2008, Cuve'e Aurora Rose', VIgne Regali
   
2)Barbera d'Asti DOCG 2008 Soliter, Pescaja di Guido Giuseppe

3)Barbera d'Asti Superiore 2006, Costa Olmo

4)Barbera d'Asti 2003 Vigna di Noce, Trinchero Antica

最初のスプマンテはロゼでブドウの種類はピノ・ネーロ(ピノ・ノワール)。 グラスの中の泡は細かく、香りは赤い果実(スグリやラズベリー、さくらんぼ)や花の香りとともにドライフルーツ香など奥深く、口に含むと発泡酒の心地よい酸味とともにしっかりとした味わいが広がります。

2番目のバルベーラは2008年ものなので若く華やかでフレッシュ感に溢れていました。3番目と4番目のものは熟成期間が経過している分、複雑な香りを楽しませてくれるとともに、口当たりもまろやかながらバルベーラ特有の酸味は凛としていて、さらなる熟成にも十分耐えられる期待感を感じさせてくれます。


・・・と、レストランのテーブルをあちこち回りながらお客さんたちと談笑している一人の紳士が目に留まりました。 お客さんたちと知り合いなのか、それとも主催者側の誰かなのでしょうか?
その人はやがて私のテーブルにもやってきました・・・!多分、日本人の女性が連れもなくひとりで試飲&飲食しているのが珍しく見えたのでしょう。

話を聞いてみると、なんとこの人はイタリアソムリエ協会アスティ支部の代表だったのです。
名前もまた半端ではありません。
Nebiolo Aisasti (ネビオーロ・アイサスティ)。
ネビオーロとは、ピエモンテの赤ワインの代表的なブドウ種(Nebbiolo)のこと。こちらの場合はつづりでBが2つですが、彼の両親がこの高貴なブドウ種のことを思って名づけたのは明らか・・・!

「私もイタリアソムリエ協会のソムリエなんです。ミラノだけど。」というと、すっかり気心が知れて、さっそくワインの話に花が咲きました。
例えば、私が試飲したワインについて追加情報をくれたり。1番目のスプマンテは年間15000本生産していて瓶内2次発酵は24ヶ月だとか、4番目のバルベーラは有機栽培だとか・・・。
そして、「超おいしいバルベーラを2つ試飲させてあげよう」といって、一瞬レストランの奥に消え、グラスを2つ抱えて戻ってきました。
中身が何なのかはまだ教えてくれません。 
試飲してみると・・・。
なるほど、さすが両ワインとも深みが違う!という感じです。しかも、コクがあるのにしつこくなくエレガントで洗練された後口・・・。

それもそのはず、その正体を聞いて納得です。

1)Barbera d'Asti Superiore 2006 Alfiera, Marchesi Alfieri
 
2)Barbera d'Asti 2006、Ai Suma, Giacomo Bologna

Giacomo Bolognaといえば、ピエモンテワインの「黒澤明」のようなもの・・・。


ネビオーロさんのおかげで、ひとりぼっちの寂しい試飲が豊かな楽しい夕べになりました。
グラッツェ!



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